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写真は、失われた時間に触れられるか。
家族の記憶、土地に残る痕跡、身体が覚えている感覚。写真を手がかりに、過去と現在の間を往復する研究です。
写真・記憶・土地
京都芸術大学大学院 写真映像領域で、写真が個人の記憶や家族史をどのように形づくるのかを研究しています。
写真は、過去をそのまま保存するものではありません。写っていないもの、忘れたこと、あとから付け加えられた言葉によって、見るたびに別の物語が立ち上がります。私はその不確かさを欠点ではなく、時間に触れるための可能性として捉えています。
現在は『いのちは赤色、あの海は青色』と『化石を見つけた日の夢』を軸に、撮影・聞き取り・家族写真の再編集・写真集制作を進めています。
研究の進行中であるため、仮説や作品全編ではなく、テーマと方法の概要のみを掲載しています。
記憶は誰のものか
自分の記憶、家族から聞いた記憶、写真を見て作られた記憶。その境界を問い直します。
土地は何を残すか
墓地、森、海、家、石。人の不在後にも残る場所の変化を、長い時間の層として撮影します。
身体は何を覚えているか
理学療法士として身体に向き合ってきた経験から、姿勢、触覚、老い、傷、歩くことを写真と結びます。
写真はどこまで本当か
記録と演出、現実と虚構を並べ、写真が物語と信憑性を生む仕組みを考えます。
見る、聞く、編む、手渡す。
フィールドワーク
三重県を中心に、家族と土地に関わる場所を歩き、季節を越えて撮影します。
聞き取り
家族の言葉や地域の記憶を聞き、沈黙や食い違いも含めて記録します。
アーカイブ
家族アルバム、古い写真、残された物を現在の写真と組み合わせます。
編集・発表
写真集と展示の順序を通じて、見る人の中に時間が立ち上がる構成を探ります。
研究を、地域と社会へ。
作品展示、アーティストトーク、写真を読む授業、地域の記憶を残す共同プロジェクトなど、研究を外へ開く活動にも取り組みます。
学校・大学・美術館・地域団体・企業の方からの講演や共同企画のご相談もお受けします。